二人は男同士抱き合う。



「きしょい。」



「うるさいな〜!久しぶりの後輩との再会なの!」



あ、そういえば兄ちゃんは一昨年テニス部の部長だったっけ。



「ばあちゃんのときは、いっぱいいっぱいで気づけへんかったけど、由良先輩って気良の兄貴なんですね!」



勇将先輩も嬉しそうに言う。



「いやぁ。勇将がこの男女の彼氏とは…。」



二人の会話はどんどん弾んでくる。



「話すならリビングではなして。私晩御飯作るから。」



私はそう言い残すとキッチンへ向かった。