うちの前に着いたのに、勇将先輩は何故かそわそわして中に入らない。



「何してるんすか?」



「い゙…ぁあ、お邪魔します。」



緊張している勇将先輩はなんか可愛い。



「おー気良、お帰り〜。」



Tシャツ短パン兄ちゃんがリビングから顔を出す。



「ただいま。」



私が家に入ると、兄ちゃんが目を細めて勇将先輩を見た。



「あれ?後ろ。つか、ばあちゃんの病室にもきてたよな。」



「あ…。」



勇将先輩と兄ちゃんがしばらく見つめ合う。



……………。



「ゆーーーしーーー!!!!ひっさしぶり!!」



「ゆら先輩、ご無沙汰です!」



一瞬の沈黙ののち、スゲーデカイ声。