【完全版】HIDE&SEEK-心と心のかくれんぼ-

「もういいっすよ。早く練習再開しましょう。」



私は日和の頭を叩いて無理矢理コートに立たせた。



納得いかないというようにほかの3人と、安心したように勇将先輩がそれぞれコートに戻った。



何時間も打って帰り道。



「あっ。しもた。」



勇将先輩がバイクに跨がりながら呟いた。



「どうしたんすか?」



「今日家に誰もおらんからスーパーで飯の材料買わなあかん。」



なんだそんなことか。



「それなら、うちにくればいいじゃないっすか。」



「…はぁ!?」



勇将先輩、すっげー驚いた顔になってるし。