全国大会も終わり、芹澤さん達三年生は引退。



もちろん、二年生に部活を任せなければいけない。



芹澤さんはその役目を、日和に引き継がせようとしているのだ。



「言われたよ。俺じゃ、優し過ぎるってさ。」



「うん。それは分かる。」



カリスマ性があり部員に慕われている龍太郎。



ただ、龍太郎はリーダーの器としては厳格さが足りない。



その点、他人にも自分にも厳しい日和が向いているかもしれない。



だけどそれなら尚更。