ポキッと、小気味いい音を立ててポッキーが折れた。


「簡単よ。そのタコさんウインナーを滅殺してしまえばいいのよ」


どうにもアクティブ過ぎる解決方法に言葉が出ない。


「…その顔は賛成しかねるって所かしら?」


「……ごめん茜子。もっと柔らかい感じのがいいかな」


「そうねぇ」茜子はハンバーグをつまんだ箸を口に運ぶ。


ん~。茜子は同性の私から見ても惚れちゃいそうなくらい綺麗だ。


西洋絵画から出てきたような、それなのに和の艶やかさえある。


ズルいなぁ。けどそんな茜子にも欠点はある。それはーー


「じゃあ除霊して滅殺しよう」


ちょっとバカだという所だ。