「……てな事があったのよ」


「それは災難だったわね」


学校。今はお昼休み。みんなワイワイガヤガヤとお弁当やらおしゃべりやらと過ごしている。


私は親友の『朱猫 茜子(あかねこ あかねこ)』と向かい合わせにお弁当を食べていた。


とは言ったものの今日の深夜、タコさんウインナーが襲撃してきたってのが効いてお弁当には一切手をつけられない。


今日の私のお昼ご飯はこの僅かばかりのポッキーだ。およよ。


茜子は銀縁のメガネを中指で押し上げて「う~ん」とうなった。


「ヒロの話が本当なら、解決方法は一つしかないわね」


「あるの?解決方法」