「さて、冗談はさておき。貴様、何故我が輩がここに来たかわかるか?」


「し、知らないわよ」


「……愚かな」


厳かな口調のせいか威圧感を感じる。


「ならば教えてやろう」


私はゴクリと唾を飲み込んだ。


一体、私は何をしたのだろう…。正直記憶にない。


「日付変わって昨日。お昼時。貴様、お弁当箱から我が同族を……、落としたな?」


……あ~。そんな事も、あったような気が。


「我が怒り、思い知れ!!」


え!?


ちょ、それだけで!?


浮かぶタコさんウインナーから浴びせられる食用油が私を無駄にエロティックにコーティングする。


薄れゆく意識の中、最後まで聞こえていたのはタコさんウインナーの哄笑だった。