あれ…

真っ暗だ……



私は、現実に戻って来たのかな…?









「ん…」




自然に目が開いた。


目に飛び込んで来た景色は、白い天井。



ここ‥どこ?

キョロキョロと目を動かし、周りを見ていると…






「え。志乃?……志乃っ!」


首を傾けると…

お姉ちゃんが、花瓶に花を入れていた。







「お姉…ちゃん?」

「志乃っ……」


お姉ちゃんは慌ててナースコールを押し、私の手を握る。






「志乃‥大丈夫!?どこも痛くない!!?」


お姉ちゃんの目からは、涙が溢れている。