「ありがとう!志乃もよかったね♪」

「うん。まあね…」


私と夏莉は、抱き合ってお互いの幸せを喜んだ…




「だけどさ…龍美も正樹も、すごいモテるよね」

「あぁ確かに。さっきも土手でキャーキャー言われてたし…」


私と夏莉は、遠くを見つめる。


モテる人と付き合うって、大変そうだな。

ヤキモチ妬くこととか多そうだし…







「風邪ひくぞ?」


龍美がビールを片手に持ち、ベランダから顔を出している。




「いいの!ガールズトークの邪魔しないでよね!」

「邪魔なんかしてねぇよ。正樹がお前のこと呼んでっから、呼びに来たんだよ」

「え、正樹が?何だろ?」


夏莉は飲みかけのジュースが入ったコップを持ち、家の中へ入って行った。