「何か罰ゲームでもしてたのですか?」

キスイは首を傾げる。

「いや、ルシ君が突然僕の頬を摘んだから、やり返しただけ。」

「そいつ、生意気なんだよ。俺のケーキはとるし、ツキヨだって、そいつのご機嫌とりにいそがしそうだし…」

ルシは、口の周りに牛乳のヒゲをつけたまま、ブツブツ言った。

「ふぅん、嫉妬か。ルシ君、子供みたいだね。あまり嫉妬深いと、月夜に嫌われるよ?」

「ツキヨは俺のだから、ツキヨが、俺を嫌う事は無いな」

(なんだ、この俺様発言…。自身が養ってるはずなのに)

「えーと、誰が誰のモノ…ですって?」

「ツキヨが、俺のモノ。」

堂々と言い切るルシの姿に、頭が痛くなってきた。

「ルシ君、余り強引にしても、ツキヨに嫌われるよ?」


「全くです。今の発言で、それほど無かったルシ(人間型)の好感度が、マイナスになりました。」


「そ、そんなはず有るわけない。今のは好感度がうなぎ登りになる所だ。」