ルシの服を取りに戻る時間も、近くで買う時間も惜しい。

こうしている間にも、他のバイトが"影"を狩ってしまうかもしれない。

「ルシ。ワガママ言わないでください。自身と一緒に居たいのであれば、外では出来るだけ猫でいて貰いたいのです。」

「どっちがワガママだよ、全く。仕方ねぇな」

ルシの説得も終わり、自身は影の元へと急いだ。