その気配に気づき、振り向くと、
「うわっ、何やねん! えらいええもん見とるやないの」
うちにも見せて、とわたしと順也の狭い狭い隙間に潜り込むように割って入って来たのは、幸だった。
「これ、どないしたん。誰から? ダイヤモンドダストやんか」
キラッキラやん! 、と映像に負けないほど瞳を輝かせて、幸がわたしの肩をどしどし叩いて来た。
「どこで手に入れたんよ、この夏に。動画のサイトか?」
〈幸、知ってるの? ダイヤモンドダスト〉
「あったりまえやん! 無料の宝石やで」
タダやで、めっちゃお得やん、とオーバージェスチャーする幸を、
「さっちゃんらしいね」
「おばちゃんみたい」
と、順也と静奈が笑った。
「ええやん、別に。細かいこと気にしとったら、夫婦でハゲてまうで!」
幸は、不思議な女の子だと思う。
幸が加わるだけで、その場の空気が一気に明るくなる。
「つるつるてかてかの夫婦か! 傑作や!」
大きな口で笑った幸を見て、つい、わたしまで笑ってしまった。
「で、これ、どないしたんよ。どこで手に入れたんよ」
店長から送られて来たものだと説明すると、
「ああ、あの、無愛想なシェフか。冷たい男かと思っとったけど、けっこうええやつやったんやな」
と可笑しそうに幸は笑って、終わった動画をまた再生させた。
動画を見つめていると、幸がわたしの顔を扇いで来た。
「知っとるか? 真央。あんな、これ」
とディスプレイの中で輝く光の結晶を指さす、幸。
「全国各地、どこでも、いつでも見れる現象ちゃうねんで。誰でも見られるもんやないんやで」
〈そうなの? 冬なら、どこでも見れると思ってた〉
「あほやん。んな、うまい話あるかいな」
ええか、と幸は華奢な手で語り始めた。
「うわっ、何やねん! えらいええもん見とるやないの」
うちにも見せて、とわたしと順也の狭い狭い隙間に潜り込むように割って入って来たのは、幸だった。
「これ、どないしたん。誰から? ダイヤモンドダストやんか」
キラッキラやん! 、と映像に負けないほど瞳を輝かせて、幸がわたしの肩をどしどし叩いて来た。
「どこで手に入れたんよ、この夏に。動画のサイトか?」
〈幸、知ってるの? ダイヤモンドダスト〉
「あったりまえやん! 無料の宝石やで」
タダやで、めっちゃお得やん、とオーバージェスチャーする幸を、
「さっちゃんらしいね」
「おばちゃんみたい」
と、順也と静奈が笑った。
「ええやん、別に。細かいこと気にしとったら、夫婦でハゲてまうで!」
幸は、不思議な女の子だと思う。
幸が加わるだけで、その場の空気が一気に明るくなる。
「つるつるてかてかの夫婦か! 傑作や!」
大きな口で笑った幸を見て、つい、わたしまで笑ってしまった。
「で、これ、どないしたんよ。どこで手に入れたんよ」
店長から送られて来たものだと説明すると、
「ああ、あの、無愛想なシェフか。冷たい男かと思っとったけど、けっこうええやつやったんやな」
と可笑しそうに幸は笑って、終わった動画をまた再生させた。
動画を見つめていると、幸がわたしの顔を扇いで来た。
「知っとるか? 真央。あんな、これ」
とディスプレイの中で輝く光の結晶を指さす、幸。
「全国各地、どこでも、いつでも見れる現象ちゃうねんで。誰でも見られるもんやないんやで」
〈そうなの? 冬なら、どこでも見れると思ってた〉
「あほやん。んな、うまい話あるかいな」
ええか、と幸は華奢な手で語り始めた。



