順也がベールを上げ、微笑む静奈の額に、落とすようなキスをした。
次の瞬間、わたしは息を止めた。
危な……。
順也がバランスを崩して、傾いて行く。
その時、とっさに静奈が順也の体を支えた。
立てるとはいえ、さすがに長時間立っているのは難しいのだろう。
静奈が参列者席に視線を送ると、親戚の人たちが急いで車椅子を用意して、順也を座らせた。
それでも、誰ひとりとして順也に憐れむ目を向ける人などいなくて、誰もがにこやかで。
だから、わたしは胸がいっぱいになった。
神父様が差し出した聖書にふたりが手を置き、祈りをささげる姿を、暖かな目で見守っていた。
神父様が宣言した。
「この男女が夫婦である事を、ここに宣言いたします。アーメン」
温かな視線と祝福の光が、ミストシャワーのようにふたりに降り注いでいた。
静奈が膝をつき、順也と同じ視点になる。
ふたりは微笑みを交わし、そっと寄り添った。
ふたりを見つめる神父様が、こくこくと頷きながら微笑んでいた。
静かな静かな空気に包まれた、厳かな、やさしい人前結婚式だった。
介添人が順也の車椅子を押す。
順也が差し出した手に静奈が手を重ね、ロイヤルブルーのバージンロードをゆっくり退場して行った。
わたしたちは礼拝堂から外へ続くバージンロードを挟んで平行に列を組み、ふたりを待った。
礼拝堂のドアが開く。
最高の笑顔のふたりが、フラワーシャワーの中を進んで来る。
赤、白、黄色、ピンク、色とりどりの花びらは、まるで空から降るカラフルな雨のようだ。
くすぐったそうに微笑み合いながら進んで来る新郎新婦に向かって、フラワーシャワーや紙ふぶきで祝福する友人や親せきたち。
向かい側の列には、順也が所属するバスケットボールチームの仲間の姿もある。
親戚の人に静奈が呼び止められた時、
「真央……真央!」
順也が車椅子を加速させて、わたしの所にやって来た。
次の瞬間、わたしは息を止めた。
危な……。
順也がバランスを崩して、傾いて行く。
その時、とっさに静奈が順也の体を支えた。
立てるとはいえ、さすがに長時間立っているのは難しいのだろう。
静奈が参列者席に視線を送ると、親戚の人たちが急いで車椅子を用意して、順也を座らせた。
それでも、誰ひとりとして順也に憐れむ目を向ける人などいなくて、誰もがにこやかで。
だから、わたしは胸がいっぱいになった。
神父様が差し出した聖書にふたりが手を置き、祈りをささげる姿を、暖かな目で見守っていた。
神父様が宣言した。
「この男女が夫婦である事を、ここに宣言いたします。アーメン」
温かな視線と祝福の光が、ミストシャワーのようにふたりに降り注いでいた。
静奈が膝をつき、順也と同じ視点になる。
ふたりは微笑みを交わし、そっと寄り添った。
ふたりを見つめる神父様が、こくこくと頷きながら微笑んでいた。
静かな静かな空気に包まれた、厳かな、やさしい人前結婚式だった。
介添人が順也の車椅子を押す。
順也が差し出した手に静奈が手を重ね、ロイヤルブルーのバージンロードをゆっくり退場して行った。
わたしたちは礼拝堂から外へ続くバージンロードを挟んで平行に列を組み、ふたりを待った。
礼拝堂のドアが開く。
最高の笑顔のふたりが、フラワーシャワーの中を進んで来る。
赤、白、黄色、ピンク、色とりどりの花びらは、まるで空から降るカラフルな雨のようだ。
くすぐったそうに微笑み合いながら進んで来る新郎新婦に向かって、フラワーシャワーや紙ふぶきで祝福する友人や親せきたち。
向かい側の列には、順也が所属するバスケットボールチームの仲間の姿もある。
親戚の人に静奈が呼び止められた時、
「真央……真央!」
順也が車椅子を加速させて、わたしの所にやって来た。



