――――――――――――――
真央 へ
――――――――――――――
――――――――――――――
見送りには行きません。
泣いてしまうから。
真央が大好きだから。
真央が大切だから。
――――――――――――――
ぽとり、と透明な滴がひと粒、桜色の便箋に落ちる。
わたしは大きく息を吸い込んで、ゆっくり吐き出した。
鼻のずっと奥がつーんとした。
――――――――――――――
真央の気持ちを分かってあげられず、ごめんなさい。
でも、相当の覚悟の上で東京へ行く事は分かっています。
大好きなのに何もしてあげられず、ごめんなさい。
ただ、真央に拍手を送ります。
相当の覚悟を持った事。
私には想像のつかない勇気を出した、親友に。
拍手を送ります。
だから、乗り越えて下さい。
――――――――――――――
もう、読めなくなりそうなくらい、涙で文字が霞んでいた。
あふれて、あふれて、あふれて。
そのうち、この涙で、ここが湖になるんじゃないかと思う。
――――――――――――――
もう、ここに真央がいないと思うとつらいです。
それ以上にさみしいです。
だって、真央が大好きだから。
さみしいです。
元気でね。
真央は私の生涯唯一の親友です。
静奈
――――――――――――――
どうすればいいのか、どうしたいのか、分からなくなった。
ただ、分かった事は、自分が思っていた以上に、わたしは静奈が大好きだったという事。
桜色の便箋は、わたしの涙でふにゃふにゃになっていた。
真央 へ
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見送りには行きません。
泣いてしまうから。
真央が大好きだから。
真央が大切だから。
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ぽとり、と透明な滴がひと粒、桜色の便箋に落ちる。
わたしは大きく息を吸い込んで、ゆっくり吐き出した。
鼻のずっと奥がつーんとした。
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真央の気持ちを分かってあげられず、ごめんなさい。
でも、相当の覚悟の上で東京へ行く事は分かっています。
大好きなのに何もしてあげられず、ごめんなさい。
ただ、真央に拍手を送ります。
相当の覚悟を持った事。
私には想像のつかない勇気を出した、親友に。
拍手を送ります。
だから、乗り越えて下さい。
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もう、読めなくなりそうなくらい、涙で文字が霞んでいた。
あふれて、あふれて、あふれて。
そのうち、この涙で、ここが湖になるんじゃないかと思う。
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もう、ここに真央がいないと思うとつらいです。
それ以上にさみしいです。
だって、真央が大好きだから。
さみしいです。
元気でね。
真央は私の生涯唯一の親友です。
静奈
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どうすればいいのか、どうしたいのか、分からなくなった。
ただ、分かった事は、自分が思っていた以上に、わたしは静奈が大好きだったという事。
桜色の便箋は、わたしの涙でふにゃふにゃになっていた。



