玄関には無造作に脱ぎ捨てられた幸の白いパンプスが散乱していた。
中に入り、覗いてみる。
キッチンは真っ暗で、でも、奥の部屋はぼんやりと明るい。
失礼かもしれないけれど、わたしにはこうするしかなかった。
勝手に部屋に上がらせてもらうことにした。
灯りがともっている部屋へ行くと、小さな背中があった。
幸……。
良かった。
帰って来ていたんだ。
蛍光灯もつけずに、幸は小さなキャンドルライトを灯して、背中を丸めて座っていた。
とりあえず、電気をつけようとスイッチを探していると、何かを踏んづけてしまった。
わたしは驚いた。
いつも小綺麗にしてある、幸の部屋。
まるで、別の部屋みたいに散らかり放題だった。
散らかっているといっても、ゴミではなかった。
わたしは息を呑んだ。
何……これ。
あたり一面、大量の紙が散乱していたからだ。
踏んづけてしまったそれを一枚手にとり、わたしはまた固まった。
キャンドルライトのぼんやりした灯りの中で、微動だにせず座り込む、幸。
幸の周りを埋め尽くしていたのは、紙だった。
紙の海。
中に入り、覗いてみる。
キッチンは真っ暗で、でも、奥の部屋はぼんやりと明るい。
失礼かもしれないけれど、わたしにはこうするしかなかった。
勝手に部屋に上がらせてもらうことにした。
灯りがともっている部屋へ行くと、小さな背中があった。
幸……。
良かった。
帰って来ていたんだ。
蛍光灯もつけずに、幸は小さなキャンドルライトを灯して、背中を丸めて座っていた。
とりあえず、電気をつけようとスイッチを探していると、何かを踏んづけてしまった。
わたしは驚いた。
いつも小綺麗にしてある、幸の部屋。
まるで、別の部屋みたいに散らかり放題だった。
散らかっているといっても、ゴミではなかった。
わたしは息を呑んだ。
何……これ。
あたり一面、大量の紙が散乱していたからだ。
踏んづけてしまったそれを一枚手にとり、わたしはまた固まった。
キャンドルライトのぼんやりした灯りの中で、微動だにせず座り込む、幸。
幸の周りを埋め尽くしていたのは、紙だった。
紙の海。



