恋時雨~恋、ときどき、涙~

わたしは戸惑いを隠せなかった。


丁寧ではあるが、筆記体で書かれたその英文を訳すことができなかった。


戸惑っていると、亘さんがわたしの肩を叩いた。


「ぼくも英語が苦手で。訳すの、大変だったんだよ」


と亘さんは笑って、英文を日本語に訳して、ゆっくり唇を動かした。


No matter how mach I want you to laugh even if I leave it.

「どんなに離れてしまっても。ぼくは、君に、笑っていて欲しい」


I want to spend the rest of my life with me.


「君と、ずっと、一緒に居たい」


I went to be happy for you.


「ぼくは、ただ、君と幸せになりたい」


亘さんの唇を読みながら、わたしは胸がいっぱいになった。


亘さんが、最後の一文を人差し指でさした。


Please marry me?


「結婚、してくれませんか」


わたしは、たまらず、両手で胸もとを押さえ付けた。


強く、強く、押さえ付けた。