「ありがとう、とてもうれしいわ」



紫は、市哉の手から飴細工を受け取った。



「…あの子、見つかったかな。幸子ちゃんだっけ」



「私も、ちょうどそれを考えていたところよ」



紫が微笑むと、市哉もようやく笑顔を見せた。



「広い神社でもないし、大丈夫かな」



「そうね」



ふたりは、目を合わせて微笑んだ。