紫は慌てて駆け寄って、父の背中を揺すった。



それでも、父は動かない。



「お父さん、お父さん!」



「…どいて!」



和哉が、強張った面持ちで紫を押しのけた。



「立花さん!」



と大声で呼びかける。



呼吸があるのを確かめると、市哉とふたりで、



「せーの」



と、大きな体を仰向けにした。