案内された応接間はとてつもなく広く、紫は房子とふたりで、目を丸くした。 建物全体が、外から見たよりもずっと大きいようだ。 「す…っごいわね。こんな家がこの町内にあるなんて、信じられない」 と、房子が大きな窓から見える庭を眺めて言った。 紫は、返事もそこそこに、室内の調度品に圧倒されていた。 柔らかい絨毯に、輸入ものと思われるテーブルとソファ。 壁には、洋画が一枚、かかっている。