「元気でね」 小さな体が、紫の腕の中にすっぽり入った。 再会が実現すれば、そのときにはきっと、抱き上げられないほど大きくなっている。 その日を夢見て、今は別れを告げよう。 優しい房子、かわいい幸子…― 「…元気でね」