丸い透明ガラスに、赤い金魚。



それは、縁日で市哉が買ってくれた、風鈴だった。



「くれるの?」



「そうよ、それを見るたびに、私たちのことを思い出してね」



紫は、優しく幸子の頬を撫でた。