時間が迫り、房子の夫がやって来た。 「紫ちゃん、房子と幸子が本当にお世話になりました」 と、紫に深々と頭を下げる。 「そんな、こちらこそ…あの、お母様の回復をお祈りしております」 「ありがとうございます」 房子の夫は、心からの謝辞を紫に述べると、 「…そろそろ行こうか」 と、家族を促した。