「房子さん、おはよう」 「おはよう、紫ちゃん」 「いい天気ね。清々しいわ」 房子は、そう言って空を見上げた。 秋らしい澄んだ空気を吸い込んで、紫も並んで見上げてみる。 透き通るような青い空に、真っ白な雲。 房子たちの旅立ちを後押しするような、爽やかな秋晴れだった。