「あはは、幸子ちゃん転ぶなよ!うわぁ、ちょっとちょっと、紫ちゃん!」 「え?」 市哉が、からみつく幸子を笑って避けながら、手を伸ばしている。 指の先で、朝日を浴びて輝くそれは― さっきの『チリン』の正体。 「早く、早く!割れちゃうよ!」 市哉は、勢い良く飛びついて来た幸子を、片腕で支えた。