風鈴と飴細工に、黄金色のべっこう飴。 紫の両手は、色とりどりの、綺麗で甘い誘惑でいっぱいになった。 「飴を二つも、もらっちゃった」 「竜のほうは飾っておけばいいさ」 「そうね」 たしかに、この見事な飴細工を食べてしまうのは、もったいない。 「何度見ても、見事ね」 「そうだね、小さいのにすごい迫力だ」