廊下を歩く私達にやっぱり生徒の皆は足を止めこっちを見ている。



目立ちすぎる……。


チラっとカナちゃんに目をやると気にしてない様子。


それどころかもっと見てと言わんばかりに堂々と歩く。


セリに手を引かれながら私はずっと俯きっぱなしだった。



教室に入ればクラスの異様な光景を目にして私の足は止まる。



すご……


ここだけ空間が違うみたい。


男子がセーラー服来てたり、女子が戦士の格好してたり……


まさに皆が皆一際目を引く。



「比奈!手伝う!」



教室前でぼーっと突っ立っていると、セリが私を呼んだ。




文化祭1日目は生徒だけで行う。


一般客は明日来る予定になっていた。