…孫…


倒れてる…



てことは、佐助のお祖父さん?


てことは、天狗の元頭領?



「分が悪い。今日は退いてやる」



跳躍し、木々に紛れていく後ろ姿。



ぼんやりとそれを見つめ、慌てて佐助に駆け寄る。



「心配要らない。天狗はそう簡単には死ぬものではないからな」



刈り込んだ白髪を掻いて、



「…全く、せっかくハルさんに挨拶しにきたのに」



そこにタイミング良くおばあちゃん登場。



何だこのタイミングの完璧さ。



畑に出ようとしていたのか、長靴を履いている。



「…藤次郎?!」



「会いたかったぞハルさん!」


んーと。



この天狗さんとおばあちゃんが契約してて。