それから、お父さんに私は引き取られた。 由良とは同じクラスだったけど、なんだか話ずらくって。 結局、目も合わせないまま中学生になって、そのまま入院した。 お父さんはいつの頃からか姿も見なくなった。 ただ、毎日朝起きるとテーブルに3000円が置いてあった。 久しぶりにお父さんの姿を見たのは入院手続きのときだった。 それからはまた、私は一度もお父さんとお母さん、そして由良を見ることはなかった ――――― ――――――――――