三日月の雫


ずっとずっと、僕の身体を縛り続けていた頑丈な鎖。

どんなにもがいても、抵抗しても。

すればするほどに、それはさらに締め付けた。



だけど。

僕の魂が身体を離れると同時に、あんなにも頑丈だった鎖は簡単に外された。



もう僕を縛り付けるものは何もない。

堂々と、柚羽に会える。



――君に、僕の姿は見えないけれど………。

それでも、僕は君に会いたい。

たとえこの声が届かなくても、君に思いを伝えたい。