「……ねぇ、1005ってなに?永ちゃんの誕生日よね?」 目の前にかざされたかんなの手がスッと引かれる。 でも、柚羽の指輪がはめられたかんなの左手の残像がくっきりと残っていた。 数字に込められた意味。 言えるはずもなく。 「オレの誕生日だよ」とごまかす言葉さえも出てこなかった。 「……あの女との記念日?」 かんなの弾んだ声が、一瞬にして低く鋭い声へと変わる。 僕は重い口を開いた。 「………そうだよ」 「どういうことよ!これって結婚指輪じゃない!」