元暴走族の総長という過去。 今はコンビニでバイトする専門学校生。 我ながら変な経歴だなと思った。 「おう、頑張ってるな」 暴走族時代に、何度も世話になった年配の警察官。 バイト先近くの派出所にいるとかで、時々買い物にやって来ては声をかけてくる。 「結崎さん、知り合いなんですか?」 「うん、ちょっとね」 柳諒子。 大学生のバイトで、入れ違いのほんの数時間、僕と勤務時間がかぶる。 「あ、そうそう。今度、あたしの友達が新しく入るんですよ」 思い出したように柳さんが言う。