三日月の雫


苦笑する柚羽の目に涙が溜まっているように見えた。


好きだよ。

ずっとそばにいたい。


たったそれだけの、簡単な言葉。

それさえも今の状況では伝えることができない。


まだ……、まだ……。



今にも泣き出してしまいそうな柚羽。

口をついて出そうになる言葉を必死に抑える僕。


重くて、辛くて、胸が張り裂けてしまいそうな空気。

そんな空気を変えようと、僕はコンビニでもらったキャンディを柚羽に差し出した。


いちご味のキャンディを口にした柚羽の顔に穏やかな表情が少しだけ戻る。

そして、少し首を傾げながら、彼女は僕に聞いてきた。