半分パニックを起こしていた

身体中の血液が逆流するような


感覚だけがフラッシュバックする


ある恐怖感


隠さなければ…


殺される…?


何を?



何を

何から

かくす?


もうだめだ…



壊れる





断片的な感覚

それと繋がるらしい

断片的な

言葉…



初めて


過去が今の自分を掠めていく


意識が戻って初めて


恐怖に満たされた記憶が



ああ…

なにか

わたしは



生きていてはいけなかった


死んでなければならなかった




取り返しがつかない




身体中から冷や汗が流れる

目の前が暗くなる


吐き気が…


「おい!どうした!大丈夫か!?」


「…いえ…なんで…も…」

しっかりしろ!という

医師の言葉が遠くなる

気を失う寸前に

私を抱きとめる腕を肩に感じた


それから


意識は


途切れた