その日の夕方、テレビはネット上で流れた林議員の羞恥な行いを報道していた。 記者がつめかけて憤りの表情を浮かべる林議員にフラッシュをあびせる。 あたしはその映像をみて口元をゆるませながら、心のなかで“さようなら”を呟いた。 もう絶対に政界で伸し上がることはできない。 むしろ世間で、この世界で 息をすることすら人目を気にしなければいけなくなるのだろう。 さようなら 永遠に。