天使になれなかった。



今頃、今日最後のチャイムが鳴っている頃だろうか。

憂鬱ながらも制服をまとい、友人を引き連れてちょっと今を生きる自分に酔ってみる。

──そんな時間なのだろうか。


少しずつ、街がオレンジ色に変わっていく。
今日もどこかで誰かが泣いた。誰かが笑った、
誰かが死んで、生まれた。

そんな風景に虹色に光るシャボン玉を送った。


ふたり横に並んで沈んでいく太陽を見送りながら。