「凛羽、あたし」 どうして自分でもそんなことをしたのかわからない。 「今からいつもの工場にきて」 気がつけば、凛羽に電話していた。 『え?藍?今どこだよ?』 電話からは凛羽の声に混じって教室の騒がしさが聞こえてくる。 あたしは自分の用件だけを伝えて一方的に電話をきった。 そして、階段を駆け降りて外へとびだして冷たい風を切り裂くように走った。