「手嶋さん、ちょっといい?」 顔をあげると普段はあたしに近寄ろうともしないクラスの女子数名が見下ろしていた。 それは、凛羽に容赦なく媚びた声で騒ぎ立てている女子たちだった。 あたしと凛羽は学校で必要以上に近づいたりしない。 なのに、なんで呼び出されなきゃいけないの? その答えは案外簡単だった。 あたしは屋上に連れてこられた。 空は快晴で、太陽の光が降り注いでいる。 風が少し冷たい。 スカートの裾がヒラヒラと舞う。 髪も無造作に流れる。