僕たちは他人が見ていないのをいいことに砂の上で情愛を交わす。


 最高に胸が高鳴るのを感じながら……。


 そして互いに長い間離れていた後、ふっと感じ取ったパートナーに対する愛情を。


 僕たちは絡み続けた。


 自分たちのしている行為が青姦(あおかん)だと分かっていながらも……。


 このスリリングさが堪らないのだ。


 だが、僕たちの性行為は延々と続く。


 互いに絶頂に達してしまうまで。


 快感の極みにまで上り詰めるまで。


 抱き合いながら、僕が奈々の耳元でふっと呟くようにして言った。


「……好きだよ」