「もう、絶~~対!
 佐倉君のお友達とは、合コンしないっ!」



 次の日。

 水島は、ぷんぷん怒って、わたしに宣言した。

「本っ当に、信じられない~~!
 春陽たちが帰った後ぐらいから、佐倉君のお友達ってば、急にエッチなコト始めちゃって!
 中には、変なクスリとか勧めるヤツもいたしっ!」

 水島には、相当コワいコトがあったらしい。

 彼女は、自分の肩を両手で抱いて、ぶるっと身を震わせた。

「春陽は、なんで、先に帰っちゃったのよ~~!
 あたしたちも、佐倉君と一緒に帰れば良かったわ!」

「うん……ごめんね?」

 そうだね。

 わたしも、水島と一緒に帰ってたら、きっと、何も起こらなかったに、違いない。

 結局、昨日の夜も、鳴らない携帯を抱いたまま起きていて、ほとんど眠れなかった。

 半徹夜が、2日も続いて、わたし自身も、心身共に限界寸前だ。

 きっと、真っ青になっているハズのわたしの顔を水島は、覗き込んた。

「大丈夫?
 今日は、早退したら?」

 昨日の夜は、調子が悪くなったから、先に帰った。

 って言う、わたしの言葉に納得して、彼女は心配そうに聞いた。