「いきなり色んなこと言われてよくわからないけど。 先生がばかだってことは、よくわかったよ」 「おまえほどじゃないさ」 先生の声には、 優しさと甘さと温かさばかりで満ちていた。 「先生……ありがとう」 もう1度、 もう1度だけ。 信じてみようと思えた。 「ありがとうより別の言葉がほしいな」 「ありがとう……愛してる」 「本当に?」 「うん」 「嘘じゃない?」 「もう嘘はつかないよ」 あたしが答えると同時に、 先生は突然がくりと膝をついた。 「先生!?」