きみとベッドで【完結】



「おまえこそ。こんな時間にこんなところでなにをしてるんだ。風邪ひいてるんじゃなかったのか?」


「風邪をひいていたら、外にでちゃいけないの?」


「だめだろう、それは。安静にしていないと」


「ふうん。そんなこと、誰も教えてくれなかったよ」



鼻で笑って歩き出す


先生は眉を寄せながらついてきた。



「風邪は良くなったのか?」


「やだな先生。担任でもないのに心配して来てくれたの? そんなにあたしに会いたかった?」


「どうしておまえはそうやっていつも……」



途中で言葉を止めて、


代わりに深いため息を吐く先生。



なんだかとても、疲れているように見えた。



疲れさせているのは、あたしなんだろうけれど。