「今日はあまり無理をさせないでね」

お婆ちゃんは心配そうに言った。

立場を誤解してても、マイペースな振る舞いに声を荒げても、やはりお婆ちゃんは達郎のことを想っているのだ。

こんな優しいお婆ちゃんを毎日独り占めにしてるなんてズルイぞ達郎。

「ごめんなさい、お婆ちゃん」

あたしは深々と頭を下げて台所を後にした。