(知ってるよぅ!ただの慰めだよぅ!)

可哀想だからちょっと大袈裟に言っているのに、まるで通じていないのが辛いところだ。

ここはそういう謙虚さを押し出すシチュエーションではなくて。

(今こそ得意な強気な俺様ヤンキー全開できてくれよぅ~!)

こう願う良子の前でガックリ肩を落とす玉置。

「もう……今日は無理だ。悪いけど──」

「う、うん。そうだねッ!私帰るよ。うん」

良子はバッグの中に荷物をあたふたと乱雑に入れると

「じゃ、元気だしてね、玉置君」

と慌てて店を出た。