そして静寂の中、頭が回りだすと、今度は素朴で基本的な疑問が押し寄せてくる。

テレさんはインドの人ではなく、フィリピンの人であり。

だとすると、なぜここはインド料理店なのか?

この疑問がグワングワンと良子の脳内を転がり続ける。

(ぐわぁぁぁ!玉置家、侮れない~!)

もはやパニックを通り越しそうな良子である。

そしてそんな良子の斜め前に玉置が鼻歌まじりにやってきて……

玉置は携帯を見ると、軽く良子のパニックを三段跳びで飛び越えて行った。

「ぎゃぁぁぁぁ!!そ……そそそそ送信されてるぅぅ~!」

と叫んで。

(……送……信?なにが?)

良子はすぐには意味が分からず首を傾げた。