『ユデル』とは『煮る』という意味と良子は理解した。

「あ、そうですか。いただきます」

「タベレ、タベレ」

「はい」

木のスプーンでお粥みたいな白い物を口に運ぶ。

(あ……美味しい)

見た目よりずっと美味しい。

生姜がきいてて、サッパリとしたお粥といったところか。

それは小腹の空いてる11時という時間帯にぴったりだった。

良子が視線を上げるとカウンターに戻ったテレさんと目が合う。

「美味しいです」

「デショ?ワタシノクニ、リョウリ、オイシイヨ~」

「…………」

(NOォォォー!!)

良子は言葉を失った。