「マジ?そんな事なくね?」

「ダメ~。昭和な香りがするもん」

「じゃ、ヨッちゃん作ってみろよ」

「んー。いいよ。だてに携帯小説読んでないんだからッ!」

良子がメールの文章を考える事三分。

ノートの端にサラサラと文字を並べていく。

「出来たぁ~。読むよ?『この前は楽しかったぜ。今度は海にでも行かないか?返事まってるよ』」

(どうだッ?)

ちょこっと俺様な感じでシンプルに作ってみたつもりだ。

「……ヨッちゃんって普段、男からそんなメールもらってんのか?」

「うぃ?……あ?まぁ」