次第になんだか胸がキュンとしてくる。

(偉い!偉いよ玉置君!)

ただの超不良ヤンキーだと思っていたけれど、そんな事を思っていたとは。

(真っ赤な頭なくせに中身は思ってたより普通じゃん!)

彼女を想い、恋に悩むヤンキーに良子は胸をうたれまくった。

そして二人で勉強そっちのけで、リエへのメール作りに奮闘することになる。



「……こんなのはどうだ?読むぞ?『こんにちは。毎日暑いですが、お元気で──』」

「ブー、ブブー!だよ、玉置君。それ、おばあちゃんに送る暑中見舞いだよ」

携帯電話のメール画面を読む玉置に良子がすかさず突っ込む。