原色ヤンキーにメガネ

相変わらず店の前で水をまく玉置を眺めながら、良子は本日の一句。

『どの辺で 売っているんだ? そのスウェット』

水を止めてホースをクルクルと巻いた玉置が顔を上げた。

「あ……おっす。もうそんな時間か」

「……あれ?玉置君、傷が……増えてる?」

玉置の顔には眉の上とアゴにガーゼが留めてある。

アゴは昨日は怪我していなかったはずだ。

「も……もしかして『セイバーイ』されたの?」

「ああ。コバヤシ並みにな」

「え!!本当に?」

良子の反応に玉置は『うっそ!』と満足気に笑った。