ママ友達は小さな声で
『あのね、チョッ君とママと涼ちゃんの、お別れ会を皆でしようって話になったんだけど、3月の第3土曜日って空いてる?…ちょうど卒園式の次の週なんだけどさぁ』


私は、泣きそうになった。
だって、私達3人のお別れ会なんて。


正直、もしかしたらなんて期待していた自分もいたりしたけど、でもやっぱり皆、小学校に向けての準備やらで忙しかったり、卒園してからの引っ越しだし、卒園すると結局皆それぞれがお別れな訳だし……なんて色々な事を思ったりしてしまっていた自分がいたけど、いざ実際にお別れ会をしてくれる……なんて聞いたら私は嬉しすぎた。


しかもちゃんと涼也も入れてくれてるなんてさぁ・・・。


ママ友達の家に行く時は自転車で3人乗りして行ったもんね。
後ろがチョ君で前は涼也。
涼也はずっと補助イスの持ち手の部分を握る事が出来ないから、自転車を漕いでる私に、ほぼよっかかりながらも自転車の前に付けた補助イスに座って、いつも行動を共にして来た涼也も列記とした仲間なんだと思うと嬉しかった。


そして、私はアホじゃないのか…位にすぐ涙がでそうになるのを我慢して

『私達のお別れ会なんて良いの?』