まるで嵐が去った後みたいな感じ。 私と涼は顔を見合わせたまま、あんぐりと口を開けていた。 「すごい積極的な子の指導してるのね」 そう聞く私に、 「いや……いつもは、あんなんじゃないんだけどな…」 ってさ。 逆に、真面目な静は想像出来ないけどな… 私は涼がタバコを吸い終わる前に、デスクへと戻った。 数分後、涼が帰って来ると静が待ってましたと言わんばかりに話しかけに行っていた。 涼狙いか…… 又、面倒な事にならないと良いけど。 少し不安を 抱えながら仕事を進めた。